7年先も、キミを想って。


「次は私達が楽しむぞー!!」

「だねー、お店も楽しかったけど、やっぱり学園祭は回らなきゃねっ」


私達はどこを回るか話し合い、約束していた城乃君がやっている、焼きそばに行く事にした。

「うわぁ……結構人いっぱいだね…」

「そりゃ、学校の王子様、和人がいるもんねぇ」


よく見れば列には女子ばかりだ。

こういう時、モテるってずるいなぁ。

和人が料理上手だから、私も料理を好きになったんだったけ。それで私はレシピノートにいろんな料理をまとめ初めて、今は3冊目に入ったばっかり。
その中には亡くなったおばあちゃんに教えてもらったレシピも沢山ある。お兄ちゃんは、おばあちゃんに教えてもらったポトフが一番美味しいって言ってくれたっけ。全く一緒の味って言ってくれて嬉しかったなぁ……

そんな事を考えていたら、私たちの番が回ってきた。

< 37 / 62 >

この作品をシェア

pagetop