7年先も、キミを想って。


それから2曲3曲と続き、ライブは成功に終わった。

その後はみんなで片付けをしながら話していたら、全然屋台を回っていないことがわかり、人がいない屋台を見て回ることにした。後夜祭で皆は体育館で集まり、残り物の食材を使い残り物パーティをしているので、体育館だけが電気がついていて、ほかは真っ暗だった。だから屋台を回る前に懐中電灯を1つだけ取りに行き、裕太先輩を先頭に、後の私達はまるでドラクエの様に裕太先輩について行った。


「うわぁ…これ、懐中電灯無かったらもっと怖いね、今も十分怖いけど………」

そう言うと後ろにいる汐里ちゃんが元気な声で口を開いた。

「え?そっすか?私は暗いの案外好きっすよー
理科室の電気が付いたり消えたりして、人体模型がガタガタって………」

「あぁぁ汐里ストップ!」

そう言うと、汐里ちゃんは笑いながら、「さーせんさーせん」と言い、話をやめてくれた


それから私達は、こんな店あったんだーとか話しながら店を見て回った。

そして後夜祭も終わり、皆で帰ることになった……んだけど、

「東城、どした?」

「いや、携帯が見つからなくて、忘れてきたかもなんで、先帰っててください」

「そっかぁ、なら仕方な…」

「俺も楽譜わすれた、音楽室行くから先帰ってて。」

「星夜もかよ、まぁいいや、じゃあな、気をつけて帰れよ」


おう、と言い、星夜は駆け足で私の所まで来てくれた。

「星夜も忘れる事あるんだね、先音楽室行く?」

「俺は日和みたいにバカじゃない。」

「え、じゃあ何で?皆と帰ればよかったのに、……もしかして、心配とかしてくれた?」


と冗談で聞いたら



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