7年先も、キミを想って。


「あ、わかりました、すいません。」

「別に謝んなくて良いから、」

「はい、」


「・・・・・・。」


話題がない、こう言う空気はとても苦手。

城乃さんに聞きたいこといっぱいあるのに、えっと…


「なぁ、東城」

「はっ、はい!」

急に話しかけられたから声が裏返ってしまった。

「ぁ、ごっごめん」

「いや、ごめんなさい、あの、話し…」

「あぁ、いや、東城って休みの時何してんのかなぁって思ってさ、休み時間はいっつも本読んだり、ノートまとめてたりじゃん?だから、休みの日は何してんのかなって思って」

私って、休みの日何してるっけ?1日本読んだり、勉強したり、図書館行ったり……かな。


「図書館行ったり、勉強したりかな、あと本屋さんとかにもよく行きます」

「そうなんだ、東城ってマジで本好きだよなー、自分の部屋本で埋まってんじゃねーの?」

俺本なんか読んだことねーわ、と言いながら笑った。

こんな近くで城乃さんの笑顔を見れるなんて、今すっごく嬉しい!

けど、タメでいいってゆってくれたけど、やっぱり敬語が抜けない………

「他にはなんかねーの?本とか勉強以外で」

「他には……ピアノ!ピアノ大好きです!」


ピアノ弾いてる時は何もかも忘れられてほんとうの自分になれる気がするし、私の唯一の特技でもある。
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