7年先も、キミを想って。


急に星夜が近づいてじーっと見てきた。


「…っ!いったぁ」

急に星夜がデコピンをして来た、結構痛いし。

少し大袈裟に痛みを訴えたけど、星夜には効かないらしい。


「俺を騙すのは100年はえーよ、本当はどこ行きたい?」


え?バレてた?


「今日は日和の為に出掛ける、だからお前の好きなとこにいく。俺に気ぃ使ってんのバレバレだ。」

「ごめん…本当は本屋、とか……」

「とか?」

「…服屋……とか…けど星夜がつまんないかなって思って……」


と、遠慮気味で言ったら星夜は玄関に向かいながら言った。


「俺、こう見えて本好きなんだし、服も新しいの買わなきゃって思ってたとこ、全然つまんなくねーよ、ほら、行くぞ。」

「あっ!待ってー!」


やっぱり星夜に嘘は無理かー、等と思いながらも、2人で歩いて、大型スーパーへ向かった。

1階は食品売り場、2階にはフードコート、3階には本屋や雑貨屋、4階には色々なブランドの服屋や靴屋等が集まっていた。

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