7年先も、キミを想って。
「うわぁー!おっきー!ここ初めて来たかも」
「そっか、良かった。んじゃ目的の本屋と服屋からだな。…えっと本屋が3階で服屋が4階だから、本屋から行くか。はぐれんなよ。」
「うん!」
私はつい子供のようにはしゃいでしまい、後から少し恥ずかしくなった。
けど、平日だってゆうのに人がいすぎだよー、
平均より背が低い私は、星夜の姿が途中から見えなくなった。
「あれ?はぐれた?」
着いて早々はぐれるとか、しかも方向音痴な私はどこに本屋があるかもわからずで…
どうしよう、どうしよう、とあわあわしていたら。
「おい。」
と声をかけられた。
「星夜!」
「はぐれんなって言ったろ、ほら、ここ持っとけ、迷子センターに迎に行くのはごめんだ。」
手を捕まれ、向かった先は星夜の腰のベルト通しだった。
「離すなよ。」
そう一言言われ私はコクっと頷くしかなかった。
けど…これは、少し恥ずかしい気が………星夜の事は好きじゃないよ?好きじゃないけど、何でだろ、何か、恥ずい…
けど星夜は何も気にしていないようで、私に歩幅を合わせてくれながら、本屋へ向かっていた。