7年先も、キミを想って。


「あぁ、東城って合唱部のピアノやってたな、歌わねーの?」

「歌よりもピアノが好きなんです。もちろん歌うのも大好きですよ、でもピアノを弾いてる時が本当の私の様なきがするんです。何て言うか、こう……気持ちいいんですよね、ピアノ弾いてる時が。」

「何かわかる気がする、俺も野球やってる時は気持ちいいわ、キャッチボールも好きだけど、バットでカキーンって打った時が1番だな。
何かすっきりするんだよな、得にホームラン!あれを打った時はもう最高でさぁ」

「ハハハッ」


私は思わず吹き出してしまった、だって城乃さん、すっごく楽しそうに話してるんだもん。

本当に心の底から野球を楽しんでるって感じ。

「えっ?あ、もしかして俺、変なこと言った?」

「違います、違うんですけど、何か城乃さん楽しそうだなって、本当に野球が好きなんだなって思ったんです。」

「えっ、マジで?何かスゲー恥ずいわ、ハハッ………でも東城だってそうじゃん」

「え?」

「東城がピアノの話ししてるとき、スゲー笑顔で話してたじゃん。俺、東城のそんな楽しそうに話してるとこ見たの初めてだわ」

そっ、そんな笑顔で言われても……あああああ、恥ずかし過ぎる。ちょっと…いや、かなり気が抜けてた。

「東城顔真っ赤!ハハハッ可愛いーハハハハッ」


か、可愛いとか、えぇ!?もうやめてよー
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