7年先も、キミを想って。


「ただいま〜、ちょっと遅くなっちったーハハッ……ん?日和顔赤くね?え、拓斗爆笑じゃん、え??何があった、俺がいない間にお前ら何があったんだ!?」

「和人煩い!もう、城乃さんのバカ!」


もうありえない!和人遅いし、城乃さん可愛いとか言うし、2人とも爆笑だし、私は私でバカとか言っちゃったし、私の方がバカじゃん。嫌われたらどうしよう…とか思っても、もう遅いか。

「ハハッごめんって東城、怒んなよー、ほらもう15分だし皆来るから、な?」

「………わかりました。」


城乃さんに謝られたら許しちゃうよ城乃さんの笑顔には弱いな、私。こんなの和人だったら絶対許さないのに………こんなに城乃さんと話したのは、夏休みのくじ引きデート以来だな。和人に無理やり連れてこられて、おまけにくじ引きデートまでやらされて、あれは2年前の夏祭りだっけ………




―――――「なぁなぁ、今丁度男女3人づつだしさぁくじ引きデートやんね?」

「おっ!いいねぇ~やろうぜ!何か祭りって感じで盛り上がりそうじゃん!」

「うん!楽しそう〜」


和人に無理矢理連れてこられて、いきなりくじ引きデートって、意味わかんない。てか、くじ引きデートって何?祭りなんて久々だし、人多いし、女子2人話したことないし、男子は城乃さんと和人しか知らないし、早く帰りたいよ。

「ねぇ和人、くじ引きデートって?」

「あの、あれだよ、男子と女子が同じ数字引いたら、そいつらが2人で行動するって言う感じのやつだよ。
俺去年やったけど楽しかったぜっ、何か好きになって付き合った奴とかも結構いたし、日和も参加な」

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