ねえ、好き。


「美優、恋だよ。」


昼休み雑誌を読みながら
由佳は言った。


「え?」


私はいきなりの事で親友の由佳の言葉を
受け止めきれなかった。


「話を聞いてればかっこいいやら可愛いやら…サッカーしてるところだっていつも見てるじゃん。恋しかないっしょ。」


「ないっしょって…。」


軽く言う由佳に少しため息をつきながら
ぼんやりと外に目を移した。

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