ねえ、好き。


「ほら、噂をすれば宏樹くん来たよ。話しかけてきなよ。」


由佳がぼそっと呟くように言うのと同時に叫び声と共に男の子が走ってきた。


「ゆかちーーーーーーーん!!!!」


宏樹くんの親友琉人くんが今にも由佳に抱きつくような距離まで来たにも関わらず由佳は無視して雑誌を読み続けてる。


その琉人くんを追いかけるように宏樹くんが来た、私は胸の鼓動が抑えきれない。


「由佳ちん……。」


琉人くんは由佳に無視をされて寂しそうにしていた。


「また琉人は…。」


少し呆れながらも由佳に謝る宏樹くんはとっても優しい。

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