**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜


私の笑顔の理由になってくれてありがとう

ずっとそばにいてくれてありがとう

何でも受け止めてくれてありがとう

私を想ってくれてありがとう

私を待っててくれてありがとう


たくさんのありがとうが溢れ出した


「本当にいいの?」


丸くなった彼の目を見て

少しだけ可愛い、と思った


「いいよ」

そう答えると風斗はふっと笑って


「すぐに好きにならなくていいから。今まで通りでいいから。お前が好きになってくれるまでいくらでも待つし。」



どうしてかな

どうして風斗はこんなにも強いんだろう

私には…できないよ


しぃが

私のこと好きになってくれるまで待てる?

しぃが戻ってくるのを心から信じれる?

信じたいけど信じれない

もう何もかもあなたのことを信じれない



私はきっと風斗のことを好きになる

そう、信じたい

私を待ち続けてくれる彼を信じたい



「ごめんね」

「謝んな。それに待つのは嫌いじゃないから」


風斗の笑顔が好き

そう言ってくれる風斗が…好き?


今は疑問形でも

きっと断定の形に変わると信じて



「ひなた、好きだよ」


もう一度

キスが

私の元に舞い降りた______



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