**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
「だって、ひなた、泣くでしょう?」
雨よりも弱く、静かに
私の涙が頬を伝った
そしてそれをしぃは見て
悲しそうに笑って拭ってくれた
その悲しい笑顔を見るのが辛い
いつかの時みたいに心から笑って欲しいのに
しぃの心にはいつも雨が降っている
私が、しぃの太陽になってあげれたらいいのに
私は______
「ほら、風斗が待ってるから行きな?もうここに来たらダメだよ。」
しぃは小さい子をあやすようにそう言った
その言葉が何より辛い
いつものように…風斗が待ってる
私を待ってる
ねえ、私はどうしたらいいの?
風斗のそばにいるって決めたのに
しぃを1人にしたくない
「しぃは…死なないよ」
「ううん、死ぬよ」
「私が死なせないの!だから…っ、"死ぬ"なんて言わないで。」
どこかで何かが変わるかもしれない
あなたが来るなと言っても
何度突き放されても
私は毎日ここに来るよ
だってやっぱり、あなたが好き