**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
ネガティブなんてらしくない
いつもどおり
いつもどおり
そう心がけた
悪いこと考えたって何も解決しないんだから
嫌な想像を必死に脳内で振り払う
そして私は、しぃから逃げ出した
「ごめん!ちょっと風斗のところ行ってくる!」
数歩先を歩くしぃ
そう言うと彼はちょっと振り返って
少し間を置いて
…少し、寂しそうな顔をして
「分かった」
そう言った
風斗に、タオル返さなきゃ
そして私は二組へ向かった
靴箱からそう遠くはない風斗の教室
普段は風斗たちの階には行かないから
自分たちの階と少し雰囲気が違って
胸がどくどくとなった
なぜか少しだけ緊張している
影内さんと同じクラスだった気がするけど…
半分開いてるドアの隙間から顔を覗かせて
風斗の姿を探すと
その姿はすぐに見つかった
教室の真ん中で
男女問わず6人くらい固まってて
その真ん中に風斗はいた