**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜


すごく…行きづらい


2組に知り合いは風斗しかいないし

ましてやあんな

クラスの中心グループみたいなところに

ぽんって入っいけるわけない


どうしようかなあ…


割とこう見えて

人見知りするんです



「あれ?結城さん?」


挙動不信に2組の前をうろついてると

ドアからぴょこっと

可愛らしく顔を出したのは春みたいな女の子



「えっと…その…」


人見知りっていうか

もはやこの状態だとコミュ障?

なんで私の名前知ってるんだろう


話したことなんて

一度もないはずなのに


「風斗、呼んでもらえるかな?」


私は背中に隠してたタオルと

軽くきゅっと握り締めて

一歩引き気味にそう尋ねた


その答えはもちろん"イエス"で

小さな天使はグループの中に

ぴょんっと飛び込んだ






< 21 / 251 >

この作品をシェア

pagetop