**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
すごく…行きづらい
2組に知り合いは風斗しかいないし
ましてやあんな
クラスの中心グループみたいなところに
ぽんって入っいけるわけない
どうしようかなあ…
割とこう見えて
人見知りするんです
「あれ?結城さん?」
挙動不信に2組の前をうろついてると
ドアからぴょこっと
可愛らしく顔を出したのは春みたいな女の子
「えっと…その…」
人見知りっていうか
もはやこの状態だとコミュ障?
なんで私の名前知ってるんだろう
話したことなんて
一度もないはずなのに
「風斗、呼んでもらえるかな?」
私は背中に隠してたタオルと
軽くきゅっと握り締めて
一歩引き気味にそう尋ねた
その答えはもちろん"イエス"で
小さな天使はグループの中に
ぴょんっと飛び込んだ