**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
試験の結果はそれから約1ヶ月後のことだった
もうすっかり冬になってしまって
本格的に受験シーズンがスタートした
私も年が明けた数週間後にはセンター試験が始まる
私もこれからが大事な時期となってくる
試験の結果は病院に直接郵送されることになっている
しぃと約束したんだ
一緒に見ようって
私は学校が終わるとすぐに病院へ向かった
吐き出す息が白く浮かぶ
けれど走っているうちに
寒さなんて感じなくなるくらいだった
むしろ着ているコートが暑いくらい
「ひなた、おかえり」
しぃの部屋に着くと
彼の机の上には一つの封筒が置かれていた
心臓がバクバクと音を立てて痛い
痛いほど緊張している
私の試験の結果じゃないけれど
それくらい大切なものだから
自分の結果を見るくらい緊張している
「開けるよ?」
「う、うん!」
しぃははさみを取り出して
丁寧に封を切った
そしてその封筒の中から一枚の紙を取り出す
喉がゴクリと音を立てた