**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
「来年受けよう!大学受験なんて次があるんだから!だから…頑張ろう?」
生きる希望をなくさないで
例え先生が無理だと言っても
私が信じているから
私がしぃの希望の道に導くから
そしていつか約束を叶えよう
しぃならできるよ
今まで頑張ってきたんだから
生きようって頑張ってきたんだから
しぃは静かに頷いて
また眠りの世界へと行ってしまった
眠るしぃの髪をなでながら
彼が生きるための方法を考え続けた
そんな時
「ひなたさん、よね?」
さっきの女性がやってきた
たぶん、しぃのお母さんだろう
どことなく雰囲気が似ている
私が頷くと彼女はしぃと同じように
どこか寂しそうに笑った
「いつもしぃのそばにいてくれてありがとう」
そう言って
綺麗な1粒の涙をこぼした