**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
バクバクと心臓は音を立てて
「私と青山くんが付き合えるように協力して欲しいの」
天使みたいな春は
嵐のような小悪魔だ
「でも私何もできないよ?」
協力…なんてしたくないけど
「ううん!そんな難しいことじゃないから!」
したく…ないのに
「分かった」
意地っ張りな太陽は嘘つきだ
「ありがとう!陽向ちゃん!」
「頑張ってね」
"頑張ってね"
嘘は口からどんどん出てくる
最初の嘘は
"友達だよ"
ここから始まった______
私、知らなかった
こんなにも______
嘘をつくのが辛いなんて
どうして私は
桜ちゃんとしぃが引っ付くように協力しないといけないの?
私は、しぃのこと好きなのに?
そうだ
私が、しぃと友達だからだ______
「お願いあるときにまた連絡するねって…陽向ちゃんの連絡先しらないや!交換しよ?」
私は自分のQRコード画面を差し出して
桜ちゃんはそれを読み込んで
友達追加して…
友達になって______