**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
「私達…なんか場違いみたいだね」
「まあ…いいんじゃね?」
お祭りって
小さい頃はあまり気にしないものだけど
年を取るにつれて
カップルの行事っていうかなんていうか…
公園を見渡すと
カップル、カップル、カップル…
ここってカップルのたまり場?
どこ見ても
仲良さそうな男女がイチャイチャしてて
目のやり場に困る
「周りなんか気にしなくていーんだよ」
隣から苺の甘酸っぱい香りがして
私はチョコレートのクレープを手に持ってて。
「お祭りだもんね。別にいいよね。」
カップルがイチャイチャしてようが
わたし達には関係ない
私はチョコクレープを頬張って
風斗は苺クレープを。
「俺、お前といるのすげー楽しい」
「なに?いきなり?」
公園の時計は7時を指していて
花火が打ち上がるまであと少し
今頃しぃたちは何してるんだろうか
わたし達みたいに…話してるのかな
それとも周りのカップルみたいに______