*＊青空ドロップ＊*～君が落としたラブレター〜
どこか切なそうに言う風斗を見たら
笑えなくなってしまった
もう逃げられないらしい
風斗の真っ直ぐな瞳が私をとらえて
逸らさせてくれない
｢いや、でも私…｣
"風斗のことそんな風に見たことない"
｢言わなくていいから｣
風斗は
私の答えを求めていないらしい
｢俺知ってる｣
｢何を…？｣
さっきから心拍数はあがっていくままで
この場から逃げ出したくて
でも逃げられなくて。
まるで小さな箱の中に閉じ込められたみたい
｢お前の好きな人、わかってる。ずっと前から気づいてたしだから今まで何も言わなかった｣
なんで？
私がしぃのこと好きなの
バレてたの？
私、何も言ってないのに。
相談も、したことなかったのに。
