**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜


風斗は

私の気持ちに気づいてたから

自分の気持ちを押し殺して

今まで私と接してきたという



「久しぶりに遊びに誘った時のこと覚えてる?」



あの日

桜ちゃんがしぃを呼び出して

たぶん告白して、告白されて

その二人の背中を見てヘコんで…




「時雨が影内と歩いてるのたまたま見かけて、ちょっとお前のクラス覗いたら案の定しょげてるし…だから時雨に頼んだ」




私、そんなに顔に出るタイプだったっけ…?

確かにあの時はヘコんでたけど

そんな人に気づかれるくらいだったなんて

思ってもいなかった



「そしたらさ、あいつ、関係ないのに突っかかってきてさ」



私は黙って風斗の話を聞く



「ひなたに用があるなら俺が代わりに伝えとくけどって。でも別に時雨には関係ないから断ったんだよ。そしたら」



次の言葉を待つ


< 68 / 251 >

この作品をシェア

pagetop