*＊青空ドロップ＊*～君が落としたラブレター〜

｢私なんかの何がいいの？｣



私じゃなくてもいいのに。

いいはずなのに



｢お前といて楽しくない時間なんかなかった。だから、お前がつまんなそうにしてると笑わせたくなるし、それが無理なら俺が話聞く。陽向と一緒にいたいって。｣



｢そう思ったらさ、知らない内に好きになってた。｣



またきゅうってなる

風斗は私のこと想ってくれてるのに

私は別の人のことを想ってる


恋って

どうしてこんなに複雑なんだろう？

必ず

傷つく人がいる



｢私が他の人好きなの知ってるのに？｣

｢そんなの関係ない｣



思ってもいなかった

こんなにはっきり

"関係ない"なんて言われるなんて




｢誰を好きになろうと自分の勝手じゃん。性格わりーかもしれねえけど、そいつと上手くいくとも限らないしもしかしたら自分に振り向いてくれるかもしれない｣



妙に説得力があるのはなぜ？

風斗にそう言われると

"ああ確かに"って思っちゃう