**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜
「私は…友達でいたいな…」
「陽向がそう望むなら振り向いてくれるまでそうしよう」
風斗は…優しいなあ…
私は…こんな強くいられない
しぃに好きな人がいて
しぃが振り向いてくれるまで待つよって
それまでは今までどおりでいようって
そんな風に私は言えるだろうか?
「そうだね…ありがとう…」
もうダメだ______
我慢の限界
「ごめん、先帰るね!たこ焼きとか!食べていいから!」
花火が打ち上がるほんの少し前
私の涙腺はピークを達した
涙がどっと溢れてきて
それを誤魔化すかのように
ベンチから立って風斗に背を向けて。
一瞬手を振って走り出した
きっと
ていうより絶対
気づいてる
私が、泣いてるってこと
だから、追いかけてこない
"拭えないって言ったじゃねえかよ…"