めくるめく恋心
うーちゃんから話を聞いたとは言ってたけど、まさかうーちゃんがわざわざきーちゃんの学校に行っていたとは思わなかった。

_帰りいないと思ったらそういう事だったんだ。


「それ、私のせいなんだよね……。」

「何それ。 どういう意味?」


ここ最近の話しと海に行った帰りの事を恵奈ちゃんにも話した。すると恵奈ちゃんは心配しながらも、きーちゃんへの怒りを吐き出していた。


「吉良君信じらんない!! 自分から誘っといて何なの!? 篠宮君が怒るのも無理ないよ!! って言うか、それ知ってたら私が吉良君の事締め上げてたよ!!」

「お、落ち着い……」

「落ち着いてなんかいられる訳ないでしょ!! その足の傷その時の!?」

「う、うん……。」

「怖かったよね……痛かったよね……本当に本当に無事で良かった……。」


恵奈ちゃんは凄い勢いでマンゴージュースを飲みほした。


「それで、吉良君とはどうなの? まだなめた態度取ってるんじゃないでしょうね!?」

「もう大丈夫だよ!! 大丈夫なんだけど……。」

「また別の事で揉めてるの?」

「……きーちゃんに告白された。」

「え? えぇー!?」




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