めくるめく恋心
視線を合わせる様にしゃがみ込んだ秋ちゃんは、何故か眉尻を下げて困ったように笑った。
「っ!?」
「泣き虫。」
いつの間にか流れていた涙を親指の腹でグッと拭われた。
_そんな事されたら余計止まらないよ……。
「あーあー、泣き過ぎ。」
「だって……っ、秋ちゃん、私もごめんね。 全然連絡できなくて、混乱させて、自分の事ばっかりで……本当っ、ごめんなさい。」
「生きて戻って来てくれてありがとう。」
「っ……。」
「まだ、言えてなかったから……。」
どうしても溢れる涙を止められなくて、膝に顔を埋めた。浅くなる呼吸。足との隙間に熱がこもる。
「暫く止まんない、からっ、トイレ行っで……っ!!」
頭をクシャっと撫でられ、心臓が跳ね上がった。そして胸がキューっとなった。
秋ちゃんが立ち上がる気配がした。足音がどんどん遠くなっていく。
私は顔を埋めたまま、自分で自分を包み込むように腕をギュッと掴んだ。
また昔みたいに戻れる事が嬉しいのか、触れられた事が嬉しかったのか、分からなかった。
_これから私はどうしたいんだろう。
自分の気持ちなのに全然分からなかった。
「っ!?」
「泣き虫。」
いつの間にか流れていた涙を親指の腹でグッと拭われた。
_そんな事されたら余計止まらないよ……。
「あーあー、泣き過ぎ。」
「だって……っ、秋ちゃん、私もごめんね。 全然連絡できなくて、混乱させて、自分の事ばっかりで……本当っ、ごめんなさい。」
「生きて戻って来てくれてありがとう。」
「っ……。」
「まだ、言えてなかったから……。」
どうしても溢れる涙を止められなくて、膝に顔を埋めた。浅くなる呼吸。足との隙間に熱がこもる。
「暫く止まんない、からっ、トイレ行っで……っ!!」
頭をクシャっと撫でられ、心臓が跳ね上がった。そして胸がキューっとなった。
秋ちゃんが立ち上がる気配がした。足音がどんどん遠くなっていく。
私は顔を埋めたまま、自分で自分を包み込むように腕をギュッと掴んだ。
また昔みたいに戻れる事が嬉しいのか、触れられた事が嬉しかったのか、分からなかった。
_これから私はどうしたいんだろう。
自分の気持ちなのに全然分からなかった。