めくるめく恋心
久しぶりに食べるあんかけ炒飯と小籠包。あんかけ炒飯は一人で食べれる気がしなくて、たくさん食べた筈のうーちゃんが半分食べてくれている。


「そうえいばさ、サッカーってどうなったの?」

「そーだ、今日決勝だったんでしょ?」

「そうなの! 優勝したって連絡があったよ!!」


バイト中に千里からメールが入った。思わずお店で「やったぁぁぁ〜!!」と叫んでしまい、あの玉置さんが何事?みたいな顔で顔を出したので、慌てて謝った。


「マジ!? 凄っ!! やっぱうちの学校スポーツ強いよね。」

「そうなの?」

「他の運動部も結構いい線いったっぽいよ。」


愛と恭平の話を聞いてそうなんだーと思った。

確かに体育館は二つあるし、グラウンドも二つ、おまけに別にテニスコートもある。

_私立ならではなのかな?


「うちらも優勝したかったね。 もー悔しー。」


頬杖をついて唇を尖がらせる愛。マネージャーとしてみんなの頑張りとか見てきてるから、選手と同じくらい悔しいんだろうな。


「直ちゃんも悔しがってたよ。」

「五十嵐が?」

「うん。 思い出しただけでムカつくって言ってたよ。」

「心ちゃんと五十嵐が幼馴染って未だに違和感あるー。」
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