めくるめく恋心
東稜のマネージャーの説明にココは納得した顔をした。どうやら東稜のマネージャーとは友達みたいだ。


「それ文化祭で着るの?」

「うん! 秋ちゃんは文化祭何するの?」

「ただの休憩所。」

「え? 何それ?」

「待ち合わせに使ってもらう、ただのお茶飲み場だよー。 ってかココ可愛いー!!」


恵奈と抱き合ってはしゃいでいるココ見る秋生の目は優しい。加賀美と居る時の秋生も別に無理をしている様には見えなかったが、やっぱココと居る時の秋生の方が雰囲気が柔らかい。それが過ごした年月の差なのか、相性の問題なのかは分からない。


「ココはウサギっつーよりハムスターだろ。」

「へ? 何で?」

「ちょこまか動く割にどんくせーから。」

「もう! 直ちゃん酷い!!」

「確かにハムスターかも。」

「恵奈ちゃんまで!!」


ぶすくれたココは助けを求める様に秋生を見たが、何故か直ぐに顔を逸らした。かと思えばまた勢いよく秋生の顔を見た。

_何やってんだ。 こういうところ変わんねぇな。






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