めくるめく恋心
きーちゃんの性格は昭人さんとそっくり。

笑顔の絶えないこの家族が大好き。私が辛い時、支えてくれた。感謝の気持ちでいっぱいで、いつか恩返しがしたい。それは今の両親に対しても思っている事。

まだうーちゃんは帰ってきてないけど、私たちは先に食事を始めた。うーちゃんは部活でいつも帰りが遅いらしく、平日の夕食は殆ど一緒に食べられないらしい。好きなバスケをしてるとはいえ、遅くまで練習なんて大変だと思う。

_私も何かに没頭したいな。


「ココちゃん? ボーっとしてどうしたの?」

「へ? あ、ちょっと考え事して……」

「やっぱり今日学校で何かあったんじゃないの!?」

「そうなのかい!?」


二人の必死な形相に、私と千代さんは笑ってしまった。


「本当に学校は楽しかったよ。 心配してくれてありがとう。 昭人さん、千代さん、バイトしてみよかと思ってるんだけど、いいかな?」


二人は顔を見合わせて目で会話をする様にニコッと笑った。


「私たちは心ちゃんがバイトをする事に賛成だよ。 ただ私たちだけでは決められないから、ご両親にも聞いてごらん?」

「うん、分かった。 聞いてみるね。」
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