めくるめく恋心
_コンコン。

寝る準備をして、ベッドの上でゴロゴロしていると、ドアをノックされた。


「はい。」

「俺だ。 入っていいか?」


うーちゃんの声にドキッとした。ベッドに座り、何とか平常心を装って返事をした。

ドアが開き、お風呂上りで髪の毛を濡らしたうーちゃんが部屋に入ってきた。


「部活遅くまで大変だね。」

「あー、もう慣れた。」


うーちゃんは私の隣に腰を下ろした。いつもは緊張しないのに、今日は緊張が半端ない。

_大丈夫。 うまく誤魔化せるよ。


「今日、どうだった?」

「もうばっちりだよ! 手紙読んでもらえたらいいなー。」

「…………。」


真剣な表情で見下ろされ、心臓がバクバクし始める。この雰囲気はまずい。空気変えなきゃ……。
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