めくるめく恋心
撮影タイムが終わり、案内された席に座った。
「ご注文は?」
「あんみつと冷たい緑茶にする。 蒼汰君は?」
「俺は冷たいほうじ茶ぁ。」
「しょうがないから蒼汰の分も持ってきてやるよ。」
「扱いが違い過ぎんだろ!!」
俺がそう言うと吉良はガキみてぇに笑って行ってしまった。
あいつが歩けば教室内に居る女どもの目が光る。いくら吉良が素っ気ない態度を取っても気にも留めない女ども。吉良はもうそういうキャラが定着しているからか、みんなそういうもんだと思ってる。
ふとココちゃんに目を向けると、吉良と女どもの絡みを見ながら微かに唇を尖がらせていた。
_え……? マジ……?
「ははっ。」
嘘だろ?と思ったら笑わずにはいられなかった。キョトン顔のココちゃんと目が合って更に笑ってしまった。ココちゃんに肩を軽く叩かれ「ごめん、ごめん。」と謝った。
_あー腹いてぇー。
「ココちゃんはさ、本当吉良の事好きだよね。」
「え? そりゃ従兄弟だもん。 好きだよ。」
「へぇー従兄弟だから、ね。 でも彼氏の時はそんな感じじゃなかったじゃん。」
「え? 何が?」
「彼氏も結構女に絡まれてたけど、そんな顔してなかった。」
「ご注文は?」
「あんみつと冷たい緑茶にする。 蒼汰君は?」
「俺は冷たいほうじ茶ぁ。」
「しょうがないから蒼汰の分も持ってきてやるよ。」
「扱いが違い過ぎんだろ!!」
俺がそう言うと吉良はガキみてぇに笑って行ってしまった。
あいつが歩けば教室内に居る女どもの目が光る。いくら吉良が素っ気ない態度を取っても気にも留めない女ども。吉良はもうそういうキャラが定着しているからか、みんなそういうもんだと思ってる。
ふとココちゃんに目を向けると、吉良と女どもの絡みを見ながら微かに唇を尖がらせていた。
_え……? マジ……?
「ははっ。」
嘘だろ?と思ったら笑わずにはいられなかった。キョトン顔のココちゃんと目が合って更に笑ってしまった。ココちゃんに肩を軽く叩かれ「ごめん、ごめん。」と謝った。
_あー腹いてぇー。
「ココちゃんはさ、本当吉良の事好きだよね。」
「え? そりゃ従兄弟だもん。 好きだよ。」
「へぇー従兄弟だから、ね。 でも彼氏の時はそんな感じじゃなかったじゃん。」
「え? 何が?」
「彼氏も結構女に絡まれてたけど、そんな顔してなかった。」