めくるめく恋心
____……。

ふと目を開けると、誰かに肩を揺さぶられていた。


「いったぁー……。」


体を起こしたら背中がピキピキした。


「変な体勢で寝てるからだろ。」

「うーちゃん……練習は?」

「お前が寝てる内に終わった。」

「え!? 嘘!?」


周りを見渡すと、ボールを片してる人やモップを手に持ってる人が居た。

_私そんなに寝てたの!?


「あ! 心ちゃんおっはよー。 ってかよくあんな体勢で寝れるねー。 女の子って体柔らかいよね。」

「心の体が特別柔らかいんだって。 あたしはあんな体勢絶対無理。」


恭平からは感心され、愛からは呆れられた。


「ほら。」

「ありがとう。 っうわ……っ!!」


うーちゃんの手を借りて立ち上がろうとしたら、めちゃくちゃ足が痺れていて、うーちゃんを巻き込んでこけてしまった。


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