めくるめく恋心
小さいころから変わらない秋ちゃんの温もりを感じてホッとした。左隣にいるうーちゃんの手も握ると、ギュっと握り返してくれた。

ジェットコースターがのぼり始めてドキドキがワクワクに変わっていく。

_後ろ向きなんて初めて!!

一番上まで上ると勢いよくジェットコースターが走り出した。最初の方こそ叫んでいたけど、途中から変なテンションになって笑いが止まらなかった。

ジェットコースターを降りても笑いが止まらなかった。


「あー楽しかったぁぁ〜!!」


ふと愛を見ると少し様子が可笑しかった。


「愛、大丈夫?」

「……いや、ちょっと気持ち悪い……。」

「もしかして絶叫苦手だった!? 気付かなくてごめん!!」

「こっちこそごめん……いけるかなと思ったんだけど、やっぱきつかった……。」


乗る前に比べて明らかに顔色が悪い。

_いつも元気だし勝手にこういうのも大丈夫だと思ってた。


「どっかで休もう?」

「一人で勝手に休んでるから、心達は気にせず遊んできて。」

「でも……。」

「俺が愛についてるから、心ちゃん達は気にせず行ってらっしゃい! 連絡するからさ!」


恭平がついててくれるなら大丈夫かなと思い、愛の事は恭平に任せた。それに好きな人が傍に居てくれるならそれが一番だよね。
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