めくるめく恋心
「大丈夫か?」

「え? あ、うん。 今のところ大丈夫だよ。 様子見に来てくれたの?」

「ん」


うーちゃんに頭をくしゃっと撫でられた。


「え? 右京(うきょう)と知り合い!?」

「うん! うーちゃんとは従兄なんだぁ。」

「ぶふっ! う、うーちゃん!? ぎゃはは! ヤバッ、腹いてー!!」


うーちゃんの隣にいる男の子がお腹を抱えて笑い始めた。男の子だけじゃない。隣にいる愛も机をバシバシ叩きながら大ウケしている。

_何で!?


「イッテ!! 本気で殴る事ねぇじゃん!!」

「耳障りなんだよ。」


大爆笑している男の子の肩にうーちゃんがグーで思いっきりパンチした。

_あれは痛そうだったな。


「俺は時任 恭平(ときとう きょうへい)。 宜しくね。」

「私、市川 心。 宜しくね。」

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