俺、兄貴になりました③
家族旅行☆
side 翔輝
「「家族旅行!?」」
夏も過ぎて、秋の涼しさが出始めた今日この頃。
その日の夕飯の時、俺は弟に旅行の話を切り出した。
「そ。予定みたら、お前ら来週の金曜から休みだったからさ。ここなら煌と雷もオフなんだよ」
練習漬けで忙しい二人の休みがあるのは、ここだけ。
だから、行くならこの日しかないんだけど…。
「問題は恋と蒼だよな。ガッツリ仕事入ってんだろ」
トップアイドルとして活躍中の二人は、仕事の休みなんてないくらい予定がぎっしりだ。
グループでの活動と、ユニットでの活動がある二人の休日なんて、月に一度あるかないかくらい。
どうしようか。
やっぱり今回は諦めるか?
行くなら全員で行きたいしな。
「兄貴、何でそんな悩んでんの?」
テーブルに肘をついて考え込んでいた俺の耳に、恋の声が聞こえてきて。
顔をあげて恋の顔をみると、キョトンとした恋の顔があった。
「そーだよ、何でそんな残念そうな顔してんの?」
そして恋の隣にいる、全く同じ顔の蒼までもが、キョトンと俺の方を見ている。
「いやいや、だってお前ら仕事…」
「大丈夫だよ」
「そんなことで悩んでたの?」
大丈夫ってどういうことだ?
「お前ら、その日仕事入ってないのか?」
それなら全然問題ねぇんだけど…。
「「家族旅行!?」」
夏も過ぎて、秋の涼しさが出始めた今日この頃。
その日の夕飯の時、俺は弟に旅行の話を切り出した。
「そ。予定みたら、お前ら来週の金曜から休みだったからさ。ここなら煌と雷もオフなんだよ」
練習漬けで忙しい二人の休みがあるのは、ここだけ。
だから、行くならこの日しかないんだけど…。
「問題は恋と蒼だよな。ガッツリ仕事入ってんだろ」
トップアイドルとして活躍中の二人は、仕事の休みなんてないくらい予定がぎっしりだ。
グループでの活動と、ユニットでの活動がある二人の休日なんて、月に一度あるかないかくらい。
どうしようか。
やっぱり今回は諦めるか?
行くなら全員で行きたいしな。
「兄貴、何でそんな悩んでんの?」
テーブルに肘をついて考え込んでいた俺の耳に、恋の声が聞こえてきて。
顔をあげて恋の顔をみると、キョトンとした恋の顔があった。
「そーだよ、何でそんな残念そうな顔してんの?」
そして恋の隣にいる、全く同じ顔の蒼までもが、キョトンと俺の方を見ている。
「いやいや、だってお前ら仕事…」
「大丈夫だよ」
「そんなことで悩んでたの?」
大丈夫ってどういうことだ?
「お前ら、その日仕事入ってないのか?」
それなら全然問題ねぇんだけど…。