俺、兄貴になりました③
「今日も朝練あるんでしょ?」
「おー」
バスケ部に所属している慶くんは、久遠家の七男。
現在高校三年生。
付き合ってから約2年が経とうとしています。
慶くんは無邪気な笑顔がとても可愛らしい男の子。
あ、すっごくカッコイイんだよ!
可愛いっていうと、最近怒っちゃうんだよね。
着替えをしてから階段を降りると、朝ごはんの美味しそうな匂いが鼻を掠めた。
「翔輝さん、凛さん、おはようございます!」
リビングに入ると、翔輝さんと凛さんがキッチンで朝ごはんの準備をしていた。
ふわぁー…。
やっぱり、すっごくお似合いだなぁ。
翔輝さんは久遠家の長男。
凜さんは、翔輝さんのお嫁さん。
二人とも美男美女でとってもお似合い。
幼馴染だったということもあってか、二人はすごく仲良し。
私の理想のカップルだったりするんだ。
「翔にぃ、卵焼きできた」
「おっ、サンキュ」
そんな二人のお手伝いをしていたのが、高校二年生になった陽くん。
クールで無口だけど、しっかり者。
最近益々モテて困ってる様子。