俺、兄貴になりました③



「俺たち、これからもここに居てもいいんだよな?」



…は?



「何言ってんだよ、急に。居ていいに決まってんだろ」



むしろ、居ていいのかを聞きたいのは俺の方だ。



「俺たちさ、いつも兄貴に迷惑かけてるから。兄貴がいつか俺たちを邪魔だって思う時がくるんじゃないかって」




邪魔…?

そんなこと思うわけねぇだろ。




「翔にぃは優しいから、俺たちが邪魔だと思ってても見放すことができないんじゃないかって思って…」



なに、言ってんだよ。



「だから…だから俺たち、翔にぃに嫌われないようにって…」




俺は弟たちを両手いっぱいで抱きしめた。


人数が多くて成長したこいつら全員の背に腕を回すことはできないけれど。


それでも強く、精一杯腕を伸ばして抱きしめた。



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