イッシュウカン
「ねぇ、お母さん」

「なぁに?」

「はよ」

「おはよう!」

「優亜なんだけどさ…」

「優亜がどうかしたの?」

「うちの制服着て学校いった」
馬鹿な優亜! これで、強制的に帰ってくるはず!


大きな期待を胸にお母さんの言葉を待った。


けど……


「あらまぁ…。じゃあ、愛優は優亜の制服着て学校行くしかないわね。ま、顔はそっくりだからばれないんじゃない?」
< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop