風は囁く「君と輝きたいから」
彼は短く答え席に着き、胸に手を当てた。
元々、どこか儚そうで色白の彼の顔色が、青白く見える。
空が俺の左隣の席で心配顔をし、会議資料に走り書きしたメモを彼の席に滑らせる。
彼は小さく頷き顔をしかめた。
「ちょっと!! 詩月くん、あなた具合悪いんじゃない?」
俺の差し向かえに座っていた女の子がいきなり立ち上がり、空と昴を押し退け、彼と俺の間に割り込んできた。
CMモニターに参加した俺たちのファンで、いつも俺たちを最前列で応援している女の子だ。
俺たちXCEONから彼にファンを乗り換えたのかと疑うほどの迫力だった。
会議中の大人達の視線が一斉に、彼に向いた気がした。
血相を変え荒々しく音を立て、椅子を蹴って立ち上がり、彼に駆け寄ったのは、意外にもCMプロデューサーだった。
「10分休憩しよう」
元々、どこか儚そうで色白の彼の顔色が、青白く見える。
空が俺の左隣の席で心配顔をし、会議資料に走り書きしたメモを彼の席に滑らせる。
彼は小さく頷き顔をしかめた。
「ちょっと!! 詩月くん、あなた具合悪いんじゃない?」
俺の差し向かえに座っていた女の子がいきなり立ち上がり、空と昴を押し退け、彼と俺の間に割り込んできた。
CMモニターに参加した俺たちのファンで、いつも俺たちを最前列で応援している女の子だ。
俺たちXCEONから彼にファンを乗り換えたのかと疑うほどの迫力だった。
会議中の大人達の視線が一斉に、彼に向いた気がした。
血相を変え荒々しく音を立て、椅子を蹴って立ち上がり、彼に駆け寄ったのは、意外にもCMプロデューサーだった。
「10分休憩しよう」