風は囁く「君と輝きたいから」
春CMの後から練習し始めた金管楽器バージョンの「Jupiter」は、桃香さんのために弾きたいと思う。
「詩月さんの様子、舞台からも気がけていようよ」
空が気合を入れて言った。
十七時。
詩月さんは本番前で緊張している俺たちの控え室に、顔を出した。
詩月さんに駆け寄った俺たちの後ろで、新マネジャーが険しい顔で詩月さんを睨んでいる。
「XCEONのメンバーにはお世話になっています。今日は宜しくお願いします」
新マネジャーは表情を変えず、詩月さんに近づき、右手を差し出した。
詩月さんは、スッと左手を差し出す。
詩月さんの瞳は笑っていない。
それよりも俺は詩月さんがまた少し痩せたみたいなのが気になった。
早朝の岩舘さんからの電話が、ただの気苦労ではないことを実感する。
「詩月さんの様子、舞台からも気がけていようよ」
空が気合を入れて言った。
十七時。
詩月さんは本番前で緊張している俺たちの控え室に、顔を出した。
詩月さんに駆け寄った俺たちの後ろで、新マネジャーが険しい顔で詩月さんを睨んでいる。
「XCEONのメンバーにはお世話になっています。今日は宜しくお願いします」
新マネジャーは表情を変えず、詩月さんに近づき、右手を差し出した。
詩月さんは、スッと左手を差し出す。
詩月さんの瞳は笑っていない。
それよりも俺は詩月さんがまた少し痩せたみたいなのが気になった。
早朝の岩舘さんからの電話が、ただの気苦労ではないことを実感する。