風は囁く「君と輝きたいから」
CMプロデューサーから、Xceon(エクシオン)とコラボの話をもらった時、真っ先に思ったことがある。

敷居が高いと言われるクラシックを、誰でも親しめる身近に感じられる形にできればと。

街頭演奏することを批判されたり、中傷されたり、野蛮だと言われていること――に対して、反撃したいとも思った。

母は、クラシックの品位が下がるし、僕自身の体調も心配し、反対だったようだが……。

Nフィルのマイスター(指揮者)ジョルジュや、ピアノの師匠、大学の学長、今師事しているヴァイオリンの師匠などの助言もあり、納得した。


「音楽は音を楽しむって意味」だと教えてくれた亡き師匠リリィ。
僕は、街頭演奏をすることで観客や聴衆と、音楽を共有する一体感を学んだ。

どんなに批判や中傷を浴びても、歓声に勝る応援や激励はなかったし、何よりも、もっと上手くなりたいと思った。


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