期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


「私が千洋さんの婚約者をやる意味があったんでしょうか?」

むくれながら聞いた私に、若社長は「なんで?」と不思議そうに聞いた。


あの日、無理やり私を自分のマンションに連れてきた時

若社長は父親に紹介する恋人はいない。と言った。

それで私が偽りの婚約者になったけど…

紹介するような恋人がいなくても

身体の恋人はいるんじゃないの?


腹がたつ!

それもそうだ‼

キスしたり、抱こうとするような行動をとってきたりしてきたけど

同じ屋根の下に暮らしていて

一度もキス以外のハプニングがおきたこともない‼


若社長にとって私は…

女として意識されるような女じゃないんだ‼


ようやく分かった!

異性として意識しなくていいあたしだから

簡単に自分の家に住まわせたんだわ‼

これで全部、納得がいく!

若社長なんて大嫌い‼


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