期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「千秋のことが好きなの…?」
「そういうわけじゃない…」
「君は好きでもない男と寝れるような子だったんだ?」
「そういうわけじゃない…」
「じゃあなんで?」
「わかんない」
「わかんないの意味が僕には分からないよ…」
なんで私ばかり責められなきゃいけないの?
「それなら…
若社長はどうなんですか?
なんであの日、昨日の女性と同じ匂いがしたんですか⁈
どこで何してんのかわかんないのはあなただってそうじゃない⁈」
あまりにも頭にきて
つい口をついてしまった。
怪訝そうな顔をした彼を見て
少し後悔…。
でも、私、悪くないよね?
そりゃあ偽り婚の間にその弟と一晩共にしたっていう非はあるかもしれないよ?
でも実際、私は独り身なんだし?
偽り婚なんかしてなかったら
初めての告白にOKしてたかもしれない。