期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
これが、尾をひかない
自分なりにベストな別れ方だった。
久しぶりに戻った自分の家は
若社長と同居する前と違ってガランと淋しくて
以前とはまるで違う、別の部屋のようだった。
「帰ってきたんだ…」
つぶやいた声は静けさに呑まれて消えていく。
自分の部屋なのになんだか落ち着かない。
でも、きっとすぐに元のペースに戻るだろう…
どんな環境の変化にも順応できる。
それが私の取り柄だから。