期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
久しぶりにまともに会う…
部屋番号を押してインターホンを鳴らすと
「ああ、そうか…もう合鍵持ってなかったんだっけ…」
若社長の声が聞こえてオートロックのドアがあく。
エレベーターの中、今まで無我夢中だったのが、一気に冷静になって緊張がはしる。
「こんな突然…呼び出しなんて…」
部屋のインターホンを鳴らす前にドアが開くと、顔を火照らせて息苦しそうに呼吸を荒くさせた若社長が顔を見せた。
「ど、どうしたんですか⁈体調が悪いんですか⁈」
「ちょっとね…伝染しちゃったら困ると思ったのに、気づけばちょこちゃんに電話しちゃってた…」
伝染すなんて…
「そんな遠慮しないでください‼早くベッドに入って‼」
体を支えながら若社長をベッドにいれると、途端に規則正しい寝息が聞こえてくる。