期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
せっかく若社長の体調が戻ったのに、私のせいでまた、体調不良になってしまったら困る‼
きっと昨日のキスのせいだ‼
ってか…
風邪でも、もらっちゃうなんて少し気恥ずかしい…。
いや、そんなことを考えてないで早く家に帰って安静にしなきゃ‼
なんだかふわふわする足取り。
慌てて帰り支度をはじめると
不意に抱き寄せられて
若社長の匂いに、もっと眩暈をおこした。
「そんなに早く帰らなきゃダメなの?
誰かと約束してるの…?
…
ん?
なんかちょこちゃん、熱くない?」
「…暑がりなんです。」
「いや、熱いよ?
もしかして…僕の風邪っ…伝染った⁈」
若社長の大きな手のひらが私のおでこを優しく包む。
なんな幸せ…。