期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「キッチンに、解熱剤を買って置いてあるんです。たぶん、それで熱もすぐ下がると思うんです。」
「分かったよ、待ってて…」
薬を取りに行く、彼。
若社長のために買った解熱剤を私が飲むことになるなんて情けない。
グラスと薬を持って来てくれた彼がまたベッド脇に座る
「今、飲ませてあげるね。」
「若社長にこんなことさせてしまってすいません。
自分でやります」
すると薬を自分の口に放り込んで水を含みだした。
ん?
いや、それ、あんたが飲むの間違いでしょ?
呆気にとられていると、突然のキス。
冷たい水と
温かい舌が
私の中で絡まる。
これは流石に…
無いでしょ‼
叫びそうになって、薬をごくんと飲み込んだ。
「ちょっ…」
言いかけてる途中で
また重なる唇。