期間婚〜彼と私の微糖な関係〜

服を脱ぎ捨てて私の体に覆いかぶさる彼の背中にしがみついた。


「全部、ちょこちゃんが可愛いのが悪い…」

私の小さな悲鳴を飲み込んでしまうようなキス。


「いたっ…」

「えっ?…痛かった?」

「ん…大丈夫。」

とは言ったものの

これってこんなに痛いものなの⁈

女性は毎回この痛みに耐えながら好きな人と体を重ねるの⁉

私…ムリかも。


痛さに思わず彼の背中に爪をたててしまった。

零れ落ちる汗

頭が痺れそうな感覚。




若社長の全部が欲しくて

全部を奪われたかった…。

もしこのまま何事もなかったような態度をされても

きっと私はそれでも、後悔しないと思う。


好きだから…

好きな人の温度を知って

幸せだと感じたから…。


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