期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
気づけはそれでも多少の熱がありそうだけど寒気は引いていた。
「ちょこちゃん…ごめん。」
「えっ…?」
私をキュッと抱きしめながら囁いた。
「えっ?」
「僕が…ちょこちゃんの初めてをもらっちゃったみたい…」
えっ?
「どういうことですか…?」
「教えない
…でも、初めてが僕で嫌じゃなかった?」
嫌なわけがない。
でも、若社長がそう言うんだ
私の初めてはちゃんと…
好きな人とだったんだ。
安心して
嬉しくて
涙が溢れて、抱きついた。
「えっ⁈ちょこちゃん、やっぱり嫌だったの⁈」
慌てる彼に首を横に振った。
嫌なわけない
嬉しいの…。