期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
こんな女子は恋に負けやすい
千洋さんの…
若社長の恋人になれた。
それはまるで夢のようでまだ信じられないけど…
「千秋、もう少ししたら来るよ?」
休日の朝、千洋さんの家に遊びに来た私を出迎えるなり、最初の一言。
「千秋君を?」
「うん。ちゃんと僕たちが付き合ってる事を僕の口からあいつに言うつもり。
もうちょこちゃんを諦めてもらわなきゃ…」
千秋君に対しての千洋さんなりのけじめだろうか。
そんな話しをしている間に千秋君が訪ねてきた。
「上がれよ」
「ちょこもいるの?」
玄関先から聞こえる2人の会話に耳がやけに反応する。
遅かれ早かれ、千秋君にはちゃんと伝えなきゃいけないことは分かってた。
でも、ちょっと気まずい。
「久しぶり、ちょこ。」そう言って、私の隣に座ろうとした千秋君に「お前はこっち」とテーブル挟んで向かいを千洋さんが指差した。