期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
なんとなく雰囲気を察したのか千秋君は表情を曇らせながら、言われた通りの場所に座り直した。
「改まって話しって何?」
ぶっきら棒な言い方。
千秋君はあからさまに不貞腐れていたんだ。
私は…
僕から話すから
千洋さんに言われて黙って俯いていた。
「千秋、お前が千代子に好意があるのは知ってる
けど、すまないな…俺たち寄りを戻したんだよ」
もともと、千秋君には私と千洋さんが付き合っていたことになっていたから、そういう言い回しになったんだろう。
「マジで?面白くねぇな…」
呟きながら私をチラッと見た千秋君と目が合う。
「ちょこは?一度別れた相手だけど本当にいいの?また別れることになるかもよ?」
それは意地悪な言い方に聞こえるけど
思いやりのようにも聞こえた。