期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「うん…千秋君、ごめんね?」
「いいよ別に、謝られるなんて虚しいし…」
しばらく腕を組みながらそっぽを向いていた千秋君が
「ならさ、ちゃんと俺と友達になってよ?
友達なら文句ないよね?」
「千秋、お前…っ」
「うん!いいよ‼」
千洋さんと私の声が重なった。
隣から嫌な視線を感じるけど…
私は友達としてなら、千秋君は大好きだ。
「絶対だよ?一応、約束だけして電話とかメールとか無視しないでよ?」
「分かってるよ!」
「ちょこちゃん…‼」
隣で不貞腐れる千洋さんに目をやる。
「だって私、千秋君のこと、好きだよ?」
「ちょこちゃん好きって何⁈」
私達のやり取りを向かいに座る千秋君が好奇な目で見ている。