期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
あと3日…
あと3日間
千洋さんからの連絡がこないなら
私は諦めよう…。
3日間
それが私の限界のような気がするから…。
「千洋さん、会いたいです。」
最後に送ったメール。
しつこいと嫌われちゃうのかな…?
会いに来てくれることを
名前を呼んでくれることを
強く抱きしめてくれることを
願って
祈って
無情にも過ぎた3日間
結局、千洋さんからの連絡は無く
私は婚約指輪と合鍵を彼の郵便受けにそっと落とした。
さよならも
理由も聞けずに
終わらせた。
待てなかったのも、信じきれなかったのも
私の経験が浅くて、幼いからなのだろうか…?
去り際に振り返って千洋さんね部屋の窓を見る。
前はあの窓から外を見ていた。
今は外から…ただ、眺めることしかできない。
心の霧が晴れない。
最後に送ったメールに
たった一言でもいいから、欲しかった。
「ごめんなさい…」
呟いて。
その場を去った。